2012年8月22日水曜日

なぜスタートアップにはA/Bスプリットテストが必要なのか(3)

こんばんは。

これが、A/Bスプリットテストに関する最終の記事です。
「ウェブサイトにおけるA/Bテストの手法」についてです。


The Next Web 『Why AB testing is essential to your startups campaigns』





A/B testing your Website

A/Bテストは、アドやEメールマーケティングに対して行うだけではない。Netfixや、Amazon、Googleなどの企業は巨大なA/Bテスト信者である。あなたが見ているGoogleのバージョンは、実際には、A/Bテストされているものバージョンなのである。

今まで挙げた、アドemailの例を理解してきたなら、アドとemailマーケティングキャンペーンは顧客に対して表示するソースコードの修正が必要であることを理解できたと思う。しかし、もしWebサイト上のある項目を変更したい場合に、あなたはどうするだろうか?もし、2006年のGoogle Website Optimizer toolを思いつくなら、それは間違いないだろう。しかしながら、問題は、異なるユーザーに対して、異なる2つのコードが求められることでる。すなわち、デベロッパーでない人間が、デベロッパーチームに、追加で2つの変更の要求をしなければならなかった。その結果は理想とは異なるのに。

現在では、A/Bテストや改善作業を行ってくるサービスだけでなく、他にも異なる価値を提供してくれるサービス(ヒートマップや評価フォーム、ベンチマークテスト)が存在する。しかしながら、これらのサービスは、あなたの探していたもののように感じるかもしれないが、正しいA/Bテストを学んでしまえば、これらの他のツールは必要になくなるだろう。


どこをA/Bテストするの?

A/Bテストのためのアプリケーションとそれを使う機会は、限りなくある。しかし、あなたは、ユーザーをホームページに訪れさせることが出来るか?そして、A/Bテストを始めの1週目に使って、それから3週目もユーザーを再訪問させることを自動化できるか?今からその方法についてお教えします。


例えば、ホームページにある「今すぐ購入!」のボタンは効果が悪くはないか?形やサイズ、色や、場所を変えてみて、バージョンBとし、結果を測定してみよう。ホームページを見てみて、それはセールス宣伝なのか、それとも歓迎するサインなのか?もし、ウェブサイト開発が十分な段階に達しているように感じているのなら、大きな変化を作り、 ウェブサイト内のトラフィックの変化を観察しよう。



私は、一年以上も前の話になるが、ウェブサイト上の本当に小さな部分を変化させ、その変化が、非常に大きなクリック数の増加に結果的に繋がるプロジェクトにつとめていた。(例えば、「連絡先」のタブを左から右に変えるような)なぜ、そんな仕事をしていたか?私にも、その答えはよくわからないが、データは嘘をつかないからだろう。ユーザーの声や、小さな変化が大きな違いを違いを生み出すことを過小評価してはいけない。




A/Bテストの使い方


もし、異なるバージョンが異なるコードを必要とするなら、どうすればそれを実行し、成し遂げることが出来るだろうか?昔は、技術的な問題であった。しかし、今日、様々なバージョンのテストが1回のコードの書き込みだけで、出来るようになったのである。

ここからは、いろいろ便利なツールを紹介していこう。
私の、お気に入りのA/BテストツールはOptimizelyである。Googleで働いた経験をもつDan Siroker(オバマキャンペーンを実施した一人) と、Pete Koomenの2人によって開発されたOptimizelyは、A/Bテストを簡単に出来るあなたの力になるようにした。Javascriptの挿入を瞬時にしてくれるので、マーケターのあなたにとっては、心から喜べることだろう。


非常に簡単なWYSIWYGエディターを基盤に、WordPressや似たようなCMSブログツールはインターフェイスに親和性がある。例えば、私たちThe Next WebのリーダーZeeが、ユーザーがThe New Webのロゴがスクリーンの右か左どちらに位置するかで、そのロゴ経由でのホームページ再訪問がどう変化するのかを分析したいとしよう。Optimizelyを使ってコードを挿入後、彼は簡単にロゴの位置を右や左に動かすことができ、目標を設定し、そして、「Start Experiment」を押すだけで、A/Bテストを行うことができるのである。

TNWのロゴが左にあるバージョン

TNMのロゴが右にあるバージョン


局所極大(Local Maximum)

ここまでで、A/Bテストを使う利点や理由が伝わっただろうか?最後に、A/Bテストの危険、特に局所極大(Local Maximum)、つまり、A/Bテストを行うにあたって、数字にとらわれすぎて、マクロな視点を忘れてしまうことに対して注意を促したいと思う。

HubSpotのSteve Hasseは、Josh Porter's Breakdown of the "Local Maximum"の記事から、局所極大(Local Maximum)について教えてくれた。記事の中で、Porterは「局所極大(Local Maximum)は、現在のデザインの限界に達したポイントのことである。そして、たとえ、100の改善を行ったとしても、それ以上にあなたは改善をすることが出来るだろう。」と説明してくれた。

局所極大(Local Maximum)は、アド、email、ウェブサイトだけに適用されるだけでなく、A/Bテストが適用される広範囲でも適用される。たとえ、何度も微調整して微調整しても、最終的には、一つの矢が、大きな風に耐えうることができる。つまり、根本的に矢の形を変えることこそ、その大きな風に耐えうることができるのである。


ここまで、理解でき局所極大(Local Maximum)について理解出来たのなら、次は何をすべきだろうか?次のステップを見つけるために、その他の分析を振り返ったり、適応したりするのを止めよう。もし、これらの分析ツールが伝統的な「ユーザーが必要としているもの」を見つけるための戦略であるなら、あなたが今行っているマーケティングプロセスを見直して、確固としたA/Bテストから動き出そう。


さて、ここまでで何がA/Bテストで可能で、どこで適用され、どう使われるのかについて述べてきた。もちろん、プロダクトデザインやEコマースでの売り上げ、価格戦略の決定など様々な状況で使うことが出来るであろう。A/Bテストの素晴らしさは、顧客が一番正確な情報を提供してくれることであるので、情報収集をして、自分自身に対する痛みを出来きるだけ最小にとどめるようにしてみてはどうか?




(Dan Taylor, 4th August, 2012)

最後まで読んで頂きありがとうございました!!
明日は、新興国に関するマーケティング戦略について語りたいと思います!

なにか質問がある方は、
Twitter: Ryushi_to_2022まで気軽にどうぞ☆




















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